C:カウンセラー 加:加奈子さん
C:
これまでお話を伺ってきて、息子さんがゲームばかりして言うことを聞いてくれないということですが、少し話を変えて、加奈子さんの理想のお母さん像を教えていただけますか?
加:
あまりガミガミ言わず、笑顔で家族を支えられる母親でいたいです。
C:
お母さんがいつも笑っている家族って、楽しそうですごく良いですね。加奈子さんは、今まで一生懸命子育てをしてきて、「子どもには、こうして欲しい、欲しくない」など色々お考えがあると思いますが、日頃自分が子どもをコントロールしていると感じることはありますか?
加:
子どもを教育するのは私の責任ですから、それは当然ではないでしょうか?
C:
しつけが親の務めだと思っていると、どうしても思い通りでない子どもを見るとカッとしてしまいますよね。先ほど望んでいた明るいお母さんの子育てができるとしたら興味はありますか?
加:
はい、もちろんです。
C:
今回のゲームの問題は、子育てをする中で出てくる課題の一つです。この件が一段落しても、今度はお小遣いの問題、門限の問題など、その都度色々な問題が出てきます。その都度、加奈子さんが判断していたら、キリがありませんし、自分で何も決められない子どもになってしまう可能性がありますよね。
加:
たしかに・・・
C:
ゲームに関して、子どもと話し合って、彼がどうしたいかの判断を手伝ってあげてはどうでしょうか。子どもが自分で自分をセルフコントロールできるように支援をするのです。加奈子さんが息子さんにこれだけは守ってほしいと思うのはどんなことですか?
加:
ゲームの時間を守って、勉強する時間を確保してほしいと思っています。
C:
これから話す一つの方法は、アメリカの精神科医グラッサー博士がおっしゃっていることなのですが、学校から帰って、お母さんから「何か手伝えることある?」って言われたら、息子さんはどう答えると思いますか?
加:
「自分でやる」もしくは、「じゃあ、分からないところを手伝って」と言うのではないでしょうか。
C:
手伝ってと言われた場合は、「じゃあいつがいい?」となりますよね。彼が「自分でやる」と言ったら、いつもの加奈子さんなら何て答えますか?
加:
「本当にちゃんとできるの?」、なんて言ってしまいますね。
C:
いつもはそう言ってしまうところを、こう言ってみてはどうでしょう。「じゃあ、お母さんは信頼してるよ」。そして、後は何も言わない。
加:
本当にやっているかどうかが心配で、確かめたくなってしまうんですけど・・・
C:
もう始めないといけない時間になったら、「さっき自分でやるって言った宿題、大丈夫だった?」と聞いてあげてください。そこから彼がどう判断するかですね。
加:
聞くだけに留める、ということですね。
C:
「まだやってない」と言ったら、「手伝おうか?」と言う。ガミガミと注意するところから脱却して、息子を信頼して任せるというスタンスに一週間だけでもシフトしてみましょう。最初は「やる」と言ったままやらないこともあるかもしれません。それでも「学校で怒られたりしなかった?私はあなたのことが心配なのよ」と、あくまで息子さんを信頼し、支援する姿勢を貫いてみてください。
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