C:カウンセラー 涼:涼子さん
C:
今日はどのようなご相談でみえられましたか?
涼:
夫が退職して家にいるんですが、すぐ不機嫌になり話もしなくなるんです。私もイライラし、物にあたったり、食べ物を投げ捨てたりしてしまい、悩んでいます。
C:
なるほど。夫には変わって欲しいと思いますか?
涼:
はい。夫のイライラでこっちまで迷惑しています。
C:
涼子さんは、本当はどんな老後の生活を望んでおられたんですか?
涼:
夫婦仲良く穏やかな気持ちで毎日を送りたかったんですが、あの夫とでは無理です。
C:
ご主人はもう変わらないと思っておられるんですね。もしご主人が変わらなかったら、涼子さんは別居とか離婚とかを考えたりされるんですか?
涼:
そうするしかないのかなぁと思ったりするんですが、経済的なことを考えると踏み切れません。
C:
そうですね。今別れたら、まだ何かできることがあったかもと後悔されるかも知れませんね。涼子さんが望んでいる夫婦が仲良く穏やかに暮らせるようになるお手伝いをさせていただこうと思いますので、その方向でご一緒に取り組むということでよろしいですか?
涼:
はい、お願いします。
C:
では、いくつかの質問しますので、ゆっくり考えてお答えくださいね。涼子さんは誰の行動をコントロールできますか?
涼:
・・・自分のです。
C:
この結婚の問題点を一言で言うとどんな事ですか?
涼:
・・・コミュニケーションが取れず、言いたい事が言えない事です。
C:
この結婚の良いところは何ですか?
涼:
良いところ、ですか?なんと言っていいのか・・・
C:
どんなに小さなことでもかまいません。カウンセリングというのは、言いにくいことでも言ってみる場所ですから。
涼:
夫が頑張って働いてくれたので経済的には困っていません。
C:
この一週間でこの結婚を良くするために涼子さんができる事があるとしたら、それはどんな事ですか?
涼:
自分が不幸なのは夫のせいと思っていましたので、自分が何かすることで結婚を良くできるなんて思っていませんでした。
C:
何もせず、我慢をしていると基本的欲求が満たされなくて不健全な行動を取ってしまいます。夫の行動にかかわらず、涼子さんの思考と行為をより良い夫婦関係を築くことに向ける事は可能です。
涼:
夫のせいで・・・とつい考えてしまうのですが・・・
C:
表現を変えて、夫のお陰で・・・と考えると何かありますか?
涼:
子どもたちに教育を授け、今も不自由なく暮らしているのは、夫が一生懸命働いてくれるお陰です。
C:
そう考えると、ありがたいと思うわけですね。その事をご主人に感謝されたことはありますか?
涼:
当然のことだと思っていましたし、今さら恥ずかしくて言えません。
C:
では、この一週間はありがたいと思い続けるだけでいいかもしれませんね。そして涼子さんがいい形で欲求充足できることを見つけて楽しんでください。
涼:
はい。頑張ってみます。
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