コラム Column

選択理論を探求する 家庭やビジネスなど、様々な分野での選択理論の活用を探ります

イライラへの対処法

その他 2014/09/24

“急いでいるのに電車が来ない…”

“上司の注意が嫌味ったらしい…”

“出掛ける予定があったのに外は大雨…”

 

日常のシーンを思い浮かべて見ると、

ちょっとしたことでイライラを感じてイヤな気分を引きずってしまったり、

周りに当たってしまうことも結構あるものです。

わかっていてもなかなか消えない「イライラ」を解消するには、

どうしたらよいのでしょうか。

 

選択理論心理学では、人間の行動は4つの要素から成り立っていると

説明しています(全行動)。

 

①行為:食べる、歩く、話すなどの動作

②思考:考える、思い出す、想像するなど頭を働かせること

③感情:喜怒哀楽といった感情

④生理反応:発汗、心拍、あくびなど

 

また、この4つの要素は、

自分で直接コントロール出来るものと直接出来ないものに分かれます。

 

「直接コントロール出来るもの」=①行為 ②思考

「直接コントロール出来ないもの」=③感情 ④生理反応

 

起こった出来事に対して

自分の中に溢れ出てくる嬉しさや楽しさ、そしてイライラや悲しみ

といった感情はなかなかコントロール出来ないもの。

 

しかし、その感情に焦点を当てずに、

自分の考え方や行動に焦点を当てコントロールしていくことは出来ます。

電車が遅れていてイライラしてしまったら、

読みかけで気になっていた小説をカバンから取り出してみるのもいいでしょう。

楽しみにしていたお出かけの日が大雨なら、

大好きな彼とまったりと部屋で過ごす素敵な時間を想像してみたりするのもいいかもしれません。

 

日常生活の中で、なかなか自分の思い通りにいかないことや

「イライラ」することも多いかもしれません。感情に振り回されるのではなく、

いつもとはちょっと違う考え方や行動を選択してみると、

きっと気分も晴れていくでしょう。

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用語紹介

あなたの子どもが学校生活で必ず成功する法

『あなたの子どもが学校生活で必ず成功する法』は2001年に刊行されたウィリアム・グラッサー博士の書籍である(アチーブメント出版)。選択理論を導入した学校であるクオリティ・スクールの考え方と実例が載っている。原題は『Every Student Can Succeed. 』。2001年。

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