コラム Column

選択理論を探求する 家庭やビジネスなど、様々な分野での選択理論の活用を探ります

落ち込んだ気持ちの正体

その他 2014/11/07

人は生きていく上で、たくさんの感情に出会います。

嬉しいことや楽しいことばかりの人生であればハッピーですが、

日々生きていると辛いことや悲しいこともたくさん待ち受けていることでしょう。

仕事で上司からダメ出しされたり、大好きな彼氏と大ゲンカしてしまったりと

落ち込んでしまうこともあると思います。

  

実は選択理論心理学では、この「落ち込んでいる」という状況を、

自分自身が落ち込むという行動を選んでいるという考え方をとり、

人が「落ち込みを選択する」のには、3つの理由があると説明しています。

  

1.怒りを抑えるため

 ~落ち込みを選択することによって、

  思い通りにいかないことからくる怒りの気持ちを抑え、暴力や争いを避けようとする~

 

2.援助をもらいたいため

 ~お願いをすることなく、人に助けを求めることができる~

 

3.逃避するため

 ~落ち込むことで、したくないこと、恐れていることを、しない言い訳にすることができる~

 

「落ち込みを選択する」という考え方は、少し違和感があるかもしれません。

しかし、落ち込んで自分がどうされたいのかを客観的に捉えると、

「落ち込み以外の選択肢もあるかもしれない」と思えてきます。

 

しかし、頭ではわかっていても、

自分の感情や生理反応を直接コントロールするのは難しいと言われており、

落ち込んだ気分というのもなかなかスッキリと晴らすことは難しく感じるかもしれません。

 

そんな時は、自分自身の行動や思考に焦点を当てて見てください。

落ち込んだ気持ちを解消するために、大好きなドラマを見るのもいいですし、

思いっきり身体を動かして汗を流すのもいいでしょう。

 

自分の心が「嬉しい」「楽しい」と感じるような状態にしてあげることで、

いつの間にか落ち込んだ気持ちを忘れているかもしれません。

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用語紹介

フラストレーション・シグナル

フラストレーションシグナルとは、比較の場において、
求めているものと知覚したものとにギャップが生まれると発せられるものである。
人はこのシグナルに反応して、ギャップを埋めようと行動する。

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