「奇跡の学校 Rochester School 訪問記③」 WGI国際カンファレンス2018

奇跡の学校 Rochester School 訪問記③

訪問記 第三弾では、Rochester Schoolに通っている生徒の保護者と学校の先生がどのように協力し合っているのか、選択理論を学んだことで彼らがどのように変化したのかについてご紹介していきます!

学校が家族と一体となって子供の教育をする

Rochester Schoolの数ある教育方針の中でも特徴的なのは、学校が家族と一体となって子供の教育に取り組んでいることです。
日本の学校でも、保護者が授業参観に参加することや、先生が家庭訪問をすることは一般的ですが、「参観」や「訪問」という言葉の通り、あくまで部分的な連携に留まることが多いのではないかと思います。
Rochester Schoolでは、そういった部分的な連携ではなく、生徒をその家族と一体となって教育をすることを大切にしているそうです。

たとえば、Rochester Schoolでは、生徒の学校での様子や状況を家族に共有するために、3種類の会報誌を発刊していたり、生徒の成績をいつでも見ることができる仕組みがあったり、サテライトモニタリングサービスなども提供しています。

img1※3種類の会報誌で生徒の学校での取り組みを紹介する

仕組みだけではなく、教育の場面でも家族と連携を取りながら進めています。
保護者が子供の学校生活において最も心配することの一つとして、「授業についていけているか」や「同級生と上手くやっていけているか」というものがあると思います。
Rochester Schoolでは、ウェルネスセンターという場所を設け、この問題を解決しています。
ウェルネスセンターでは、学校と保護者が話し合いながら、生徒それぞれの状況に合った教育をしていきます。たとえば、授業についていけない生徒が出てきた場合には、保護者と話し合って、少し学習スピードを緩やかにしたカリキュラムに変更することもあります。

また、いわゆる「いじめ」が起きたとしても、生徒、家族、学校が話し合いながら、解決をしていくそうです。

その結果、Rochester Schoolでは落ちこぼれの生徒は生まれず、すべての生徒が自分らしく学業や学校生活を送ることができているのです!

親が選択理論心理学を学ぶことで、親子の関係が大きく改善

そして、更に驚くべきことは、Rochester Schoolは生徒だけが選択理論心理学を学ぶのではないのです。なんと、Rochester Schoolに通う生徒の保護者は全員、選択理論心理学を学んでいるというのです!

学校側が選択理論心理学を学ぶためのセミナーを用意しており、子供の入学と同時に、無料でこのセミナーを受講して、選択理論心理学の基本的な概念を学びます。

そこから更に深く学びたいという保護者には、ロールプレイを通じて選択理論心理学を体系的に学ぶことのできる「リアリティセラピー講座」の受講が勧められます。

img2※保護者の方に配布される選択理論心理学のテキスト

実際に、彼らが選択理論心理学を学んだことで、家庭が大きく変化している事例もあります。

今回、私たちがRochester School訪問の際にインタビューをさせていただいた親御さんの一人は、「子供を正しく育てるためには、時には厳しく怒ったり叱ったりするべきだ!」という、選択理論心理学で言う「外的コントロール」の考え方の持ち主でした。

そのため、最初にRochester Schoolに自分の娘を通わせ始めた時は、学校の教育方法と自分の教育方法の違いに大きく困惑し、なかなか考え方を変えることはできなかったそうです。

ある時、当時5歳だった娘に「学校を辞めさせるわよ」としかりつけたら、選択理論心理学を学んでいる娘から「一度、ちゃんと話し合いましょう。お母さんは私や学校のどこを問題視しているの?」と言われた時に、娘を変えようとするのではなく、自分が変わらなければならないのだと気付いたそうです。そこから選択理論心理学を本格的に学び、今では「教育において最も重要なのは、親と子供、先生と子供の関係性なんだ」と思えるようになったそうです!


「クオリティスクール」と聞くと、学校に通っている生徒だけが選択理論心理学を学ぶイメージですが、Rochester Schoolでは親も選択理論心理学を学んでおり、それが親子の関係性を良好にすることに大きな影響を与えているのです。

img3

親子の関係だけでなく、人生において大切なことを学んだ

今回、私たちがインタビューをさせていただいた親御さんに、「あなたにとって、選択理論心理学というものを一言で表すとしたら、どんなものですか?」という質問をさせていただきました。

答えは「私は何でもできる、という自由をくれるもの」というものでした。

続いて、こう言いました。

「選択理論心理学によって、私はあらゆる機会を手にする自由を知りました。実際、私は自分が求めているものが何かを、知っていると思っていました。なぜなら、いつも私は私が満たされるものを探して生きていたからです。でも、ずっと「~しなければならない」という考え方を持っていました。それは自分にも、娘にも、です。しかし、選択理論心理学を学んで「しなければならないことをする」という考え方から、「したいことをしても良い」という考え方へ変わることができました。それが選択理論心理学は「自由をくれるもの」という意味です」

選択理論心理学を学ぶことを通して、この親御さんが得たものは、親子の関係性以上に、自身の人生においても大切なことでした。Rochester Schoolは、生徒だけでなく親にとっても大切な「教育の場」と言えるのかもしれません。

img4

いかがでしたでしょうか?
次回レポート記事では、Rochester Schoolの自然環境保護の取り組みと、それを通して生徒に何を教えているのか? についてお伝えします!

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用語紹介

知覚のレベル
選択理論において、「知覚が高い」・「知覚が低い」という表現が使われる場合、『個人による解釈がどれくらい加わっているか』ということを意味する。知覚が高い:個人の価値観がより反映され、意味付け・解釈がなされている知覚が低い:意味付け・解釈を行わず、ありのままを捉える...
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